内容説明
ものづくりの航海で迷わないための指針。VUCAの時代を生き抜くために欠かせないデザインリサーチ、その全貌と詳細を、CIIDで北欧型のCo‐Designを学び、国内外のプロジェクトを導く著者が、日本のコンテクストに沿う形で体系化。
目次
1 なぜデザインなのか、なぜデザインリサーチなのか(デザインへの注目の高まり;リサーチに基づくデザインへの期待)
2 デザインリサーチとは何か(デザインリサーチの概要;なぜデザインリサーチが必要なのか ほか)
3 デザインリサーチの手順(デザインプロセス;プロジェクト設計 ほか)
4 デザインリサーチの運用(継続的なプロダクト開発におけるデザインリサーチ;デザインリサーチを活かす組織構造 ほか)
著者等紹介
木浦幹雄[キウラミキオ]
アンカーデザイン株式会社代表取締役。大手精密機器メーカーにて新規事業/商品企画に従事したのち、国内外の大手企業やスタートアップ、行政などとのデザインプロジェクトを経てアンカーデザイン株式会社を設立。IPA未踏スーパークリエータ、グッドデザイン賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
デザインリサーチなしには、もう何も作れない──。
日本で初めて、デザインリサーチの実践者がその全貌と詳細を書き下ろした一冊。
不確実性の高まる社会において、正しい問いを立て、正しいプロダクトを作り続けるためには、人々の気持ちになってプロダクトを作るのではなく、人々をプロダクト開発プロセスに巻き込み、人々の生活を理解し、人々と共にプロダクトを作る必要があります。そのための方法が「デザインリサーチ」です。
世界中の経営者が殺到するコペンハーゲンのデザインスクール、Copenhagen Institute of Interaction Design(CIID)で実践されている手法をベースに、日本でのプロジェクトをふまえて、より実践しやすく、かつ効果が得られるようにカスタマイズしたプロセスと考え方を、わかりやすく解説します。本書によって、近くスタンダードになるであろう、産業界におけるデザインリサーチの体系化された知見をインストールできます。
1章では、デザインへの注目、またリサーチに基づくデザインへの期待が高まる背景を紐解きます。2章では、デザインリサーチの特徴をマーケティングリサーチと比較しながら挙げ、デザインリサーチが貢献できる理由と範囲を定義します。メインとなる3章では、プロジェクト設計からチームビルディング、リサーチ設計、主となる調査と分析、さらにはアイディエーション、コンセプト作成、ストーリーテリング、プロトタイピングまで、デザインプロセスを俯瞰したうえで必要となる手順を解説します。4章では、デザインリサーチに組織で取り組み運用していくためのポイントを紹介します。
教科書と銘打っていますが、型通りではない現在進行系の分野における生きた教科書という意味であり、読者をこの世界に導くためのテキストブックです。