内容説明
批評と創作の往還。批評家が概念を打ち出し、詩人が詩作で応答する。創作行為の逆転現象を経て、互いの言葉はゆらぎ、思考の振幅は増し、共鳴・反転ののち、主体から解き放たれた言語のプラズマ状態へと誘う、スリリングな往復書簡。
目次
パラタクシス
浮動性
子供の詩
中間休止
ストレッタ
ルサンブランス
メシア
聖なるもの
黙示録
トランジット
メタファー
動物性
世界/セカイ
コロナ(COVID−19)
著者等紹介
野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年、埼玉県に生まれる。現代詩の先端を走り続ける詩人、批評家。主な詩集に、『風の配分』(水声社、1999、高見順賞)、『ニューインスピレーション』(書肆山田、2003、現代詩花椿賞)、批評に、『移動と律動と眩暈と』(書肆山田、2011)、『萩原朔太郎』(中央公論新社、2011、前者とともに鮎川信夫賞)などがある
杉中昌樹[スギナカマサキ]
1961年、小樽市に生まれる。詩人、批評家。詩誌『詩の練習』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)