商品説明内容説明
80年の時を超え、オペレーション・ベンジェンスの謎に迫る!1943(昭和18)年4月18日、南太平洋ブーゲンビル島上空において、アメリカ軍のP‐38戦闘機は山本五十六大将が搭乗する一式陸攻を待ち伏せ、護衛戦闘機との空戦の末、これを撃墜。こうして山本大将は戦死を遂げた(日本側呼称「海軍甲事件」)。この事件については戦中〜現在に至るまで、アメリカ側で「誰が山本大将搭乗機を撃墜したのか?」という議論が続き、作戦の経緯、そしてその歴史的評価にも諸説があった。また、日本側でもその詳細について長年の間、多くの不明点が指摘されていた。本書は、この「オペレーション・ベンジェンス(報復作戦)」の背景と詳細を、残された史料の精査と作戦当事者への取材により徹底追及する。
目次
第1部(深まる危機;夜明け;倒れたが、負けはしない;剣が峰;アメリカ軍反攻の最前線)
第2部(かりそめの命;崇高なる勇気;いかなる犠牲を払っても)
第3部(サメとイルカ;八本指の侍;復讐;弔鐘)
著者等紹介
ハンプトン,ダン[ハンプトン,ダン] [Hampton,Dan]
1964年生まれ。1986年にアメリカ空軍に入隊し、F‐16戦闘機のパイロットとなる。湾岸戦争、コソボ紛争、イラク戦争などで151回の戦闘任務に参加した。2006年に退役した後、パイロット経験を生かした著書を執筆する
沼尻勲[ヌマジリイサオ]
1960年生まれ。1991年、青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退。1991年4月〜1994年、IDGコミュニケーションズ『Computerworld』編集部海外ニュース担当記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
山本五十六戦死の真相に迫るアメリカ側のノンフィクション
太平洋戦争のひとつの転回点となった山本五十六戦死の真相に迫るアメリカ側のノンフィクション。ブーゲンビルにおける山本五十六連合艦隊司令長官機待ち伏せ作戦に参加し、山本機に致命傷を与えたレックス・バーバーというパイロットを中心に作戦参加16機と、ガダルカナル戦の様相を描写する。
日米両軍の失敗や弱点にも言及し、著者ハンプトンは、できる限りの事実を収集し、軍事、特に空中戦に関する専門知識を駆使して、全員が受けるにふさわしい公正さと名誉を提供していく。
著者によるパイロットならではの描写がすばらしいと評される。
山本機撃墜事件は日本側からはある程度書籍などが刊行されているが、アメリカ側からの記述は日本では露出が少なく、その点でも戦史研究者などにも訴求すると思われる。
また、本書(日本語版)では、日本人研究者による最新の撃墜状況などについての解説も掲載される。
■著者について
ダン・ハンプトンは1986年から2006年までの20年間、米空軍に勤務し、151回の戦闘任務に就いた。イラク戦争、コソボ紛争、第一次湾岸戦争での活躍により4つの殊勲十字章、パープルハート、8つの空軍功労章、5つの功労勲章、その他多くの表彰を受ける。米空軍戦闘機兵器学校、米海軍トップガン・スクール(TOGS)、米空軍特殊作戦学校を卒業。CNN、フォックス・ニュースなどのゲストアナリストとして外交や軍事、航空問題などを担当。航空雑誌などに寄稿。著書に全米ベストセラーの「Viper Pilot」「Lords of the Sky」、小説「The Mercenary」がある。
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