内容説明
液体ロケットの構造システム設計についてより正確な説明ができるよう全体を見直した改訂版。NASAの設計基準の改訂を反映し、設計・製造の検証方法としてプロトタイプとプロトフライトの適用を明確化。空力形状の中でも特に重要な先端形状について、その空力特性(垂直力係数、風圧中心および抗力係数)の解析例を追加。突風モデルに関して、初版で説明したサターン・ロケット開発以降で適用実績のある台形状モデルに加えて、NASAによって見直されたスペース・シャトル用の正弦波状突風モデルの説明を追加し、両モデルを比較。なぜそのように設計するのか、どのようにしてその設計を実現するのかにまで踏み込んだ、唯一の液体ロケット設計解説書!
目次
1章 日本の液体ロケット
2章 ロケットの構造設計の基本
3章 液体ロケット構造の信頼性
4章 機体形態の選定
5章 飛行経路の設計
6章 制御系の設計
7章 荷重全般
8章 地上風による荷重
9章 上空風の特性
10章 大気中飛行時の荷重
11章 振動荷重
著者等紹介
幸節雄二[コウセツユウジ]
幸節技術士事務所所長・技術士(航空・宇宙部門)。1974年名古屋工業大学修了。2013年同大学院を定年退職し、幸節技術士事務所を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
N-I、H-II、H-I、H-II ロケットの構造開発に携わった著者の経験を通して得られた構造設計技術に関する知見をまとめた本書は、刊行以来、好評を博してきた。本改訂では、 全体にわたって見直しを行うとともに、NASA の技術文書の改訂の反映、定量的な理解を容易にするよう解析例の追加、および初版に含められなかった知見の追加を行っている。なぜそのように設計するのか、どのようにしてその設計を実現するのかにまで踏み込んだ、唯一の液体ロケット設計解説書!
主な改訂内容
(1) NASAの設計基準の改訂を反映し、設計・製造の検証方法としてプロトタイプとプロトフライトの適用を明確化
(2) 空力形状の中でも特に重要な先端形状について、その空力特性(垂直力係数、風圧中心および抗力係数)の解析例を追加
(3) 突風モデルに関して、初版で説明したサターン・ロケット開発以降で適用実績のある台形状モデルに加えて、NASAによって見直されたスペース・シャトル用の正弦波状突風モデルの説明を追加し、両モデルを比較