九州大学人文学叢書 ノヴァーリスにおける統合的感官としての「眼」―「自己感覚」から「心情」へ

著者:大澤 遼可【著】
出版社:九州大学出版会

商品説明

内容説明

ドイツ初期ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772‐1801)は、「世界の意味」の喪失という問題意識を提起し、自らの詩学的使命を「一冊の書物に宇宙を見出すこと」だと言明している。この命題には、人間による世界認識の過程である「世界の書物化」と、記述を通じた世界創造の過程である「書物の世界化」という二方向の活動が集約されている。この双方向的活動を、統合的感官だとされる「眼」を起点に論じる。哲学・自然科学・詩学にまたがる詩人の思考の複雑性を明晰に分析・叙述する、包括的ノヴァーリス研究。



目次

第1部 世界の書物化(「フィヒテ研究」におけるノヴァーリスの認識論;『夜の讃歌』論;ノヴァーリスの自然科学研究;視覚と身体)
第2部 書物の世界化(「科学的な聖書」;『ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン』論)



著者等紹介

大澤遼可[オオサワハルカ]
1988年生まれ。2016年より一年間ミュンヘン大学に交換留学。2022年九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了(独文学専攻)。現在九州大学大学院人文科学研究院助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

ドイツ初期ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772-1801)は、「世界の意味」の喪失という問題意識を提起し、自らの詩学的使命を「一冊の書物に宇宙を見出すこと」 だと言明している。この命題には、人間による世界認識の

過程である「世界の書物化」と、記述を通じた世界創造の過程である「書物の世界化」という二方向の活動が集約されている。この双方向的活動を、統合的感官だとされる「眼」を起点に論じる。哲学・自然科学・詩学にまたがる詩人の思考の複雑性を明晰に分析・叙述する、包括的ノヴァーリス研究。




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