内容説明
タイ在住二〇年の作家が紹介する、アジア最深部に広がる怪異譚。大量の死者が出た火災現場で起こる怪異、なぜか続発する交通事故現場、宿泊客には知らされない「出る」ホテル、霊が毎夜やってくるスナックから、謎のシマウマの置物や人力車の幽霊(?)まで、一挙紹介。タイに根づく精霊信仰と日本の共通項とは何か。東南アジアの文化や観光スポットを、怪談を切り口に探究する試み。古典的な怪談から最新の現代奇譚までを網羅した決定版。
目次
1 語り継がれるタイの怪談(メーナーク;ポープ ほか)
2 国内で起こった本当の怪談(現王朝初期の中心地にある王宮周辺;報道番組で取り上げられた心霊現象 ほか)
3 タイ現代怪談巡礼(ペッブリー通りのガス爆発;人気クラブ「サンティカ」の跡地 ほか)
4 東南アジア各国編(ベトナム社会主義共和国;カンボジア王国 ほか)
著者等紹介
〓田胤臣[タカダタネオミ]
1977年、東京都出身。98年に初訪タイ後、タイ語留学を経て2002年からタイ在住。現地採用者として会社員をしながら執筆活動を続け、11年『バンコク 裏の歩き方』(彩図社)からライターを専業に。現在はタイを中心に東南アジア各国で取材を進め、書籍、雑誌、ウェブ、電子書籍などで執筆する
丸山ゴンザレス[マルヤマゴンザレス]
1977年、宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト、編集者、國學院大學学術資料センター共同研究員。國學院大學大学院修了後、出版社勤務を経て独立。現在は世界各地で危険地帯やスラムなどの取材を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)