著者:ヴォス,トム〈Voss,Tom〉/グエン,レベッカ・アン【著】〈Nguyen,Rebecca Anne〉/木村 千里【訳】
出版社:草思社
商品説明内容説明
戦争による心の傷を癒やすには、2700マイルという膨大な時間と空間に向き合う必要があった。アメリカ大陸を自らの脚で横断するという途方もないチャレンジをすることで、自身のイラク戦争のトラウマと向き合うことができるかもしれないと考えた退役軍人のトム。道中で出会う人々との交流や、旅の存続を左右する危機との遭遇などを通して人間性を取り戻すまでの過程を、克明に描き切った壮大な心の旅の物語。
目次
1 滞(出かける時間;起きたこと;頭を垂れて、ズボンを上げて ほか)
2 動(リュックサック;遭遇;訓練日 ほか)
3 静(名前の付けられなかったもの;閃光;告白 ほか)
著者等紹介
ヴォス,トム[ヴォス,トム] [Voss,Tom]
2003〜2006年の3年間、アメリカ陸軍で現役勤務。陸軍初のストライカー歩兵旅団の1つ、第25歩兵師団第1旅団を構成する第21歩兵連隊第3大隊に所属。前哨狙撃兵小隊の偵察歩兵を務める
グエン,レベッカ・アン[グエン,レベッカアン] [Nguyen,Rebecca Anne]
ノースカロライナ州シャーロットを拠点として活動する作家。『帰還兵の戦争が終わるとき』の著者、トム・ヴォスの姉
木村千里[キムラチサト]
上智大学文学部英文学科卒業。システムインテグレーターにてシステム開発および英文抄訳に従事したのちフリーランス翻訳者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
戦場から戻った人間が“本当の意味で”戦争を終わらせるまでを
克明にとらえ描いた「心の旅」の記録。
イラク戦争時に狙撃小隊の偵察部として配属されたトムは、
部隊の瞬間的な判断ミスで上官2名を失う。
退役後も自責の念に苛まれ、精神的に追い込まれた彼はある日、
この状況を打破するために、アメリカを“徒歩で”横断することを思い立ち、
なんとかこの傷を癒そうと画策するが…
戦争というこの世の地獄を見た人間が日常を取り戻すまでの、驚愕の実話。
<目次より>
第一部 滞
1 出かける時間
2 起きたこと
3 頭を垂れて、ズボンを上げて
4 愛を交わさず、戦を交わす
5 交戦規定
6 幸せの場所
7 家族の時間
8 煙草
9 急降下
10 私はそこにいなかった
11 生命線
12 独り言
13 それで十分
第二部 動
14 リュックサック
15 遭遇
16 訓練日
17 「英雄」の送別
18 快適さ
19 荷卸し
20 臨戦態勢
21 チーズ・カントリー
22 不屈の心
23 狼と歩く
24 親愛なるケンへ
25 車を使う
26 希望
27 すべては蜃気楼
28 揺れる町(ロサンゼルス)
29 再会
30 波
第三部 静
31 名前の付けられなかったもの
32 閃光
33 告白
34 許し
35 傷を越えて
36 白い服の男
37 ナッツ投げ
38 恍惚
39 昼休み
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