内容説明
「お金」のかたちを根底から変えた「フェリカ」の技術は、ソニーの技術者・日下部進氏によって開発された。だが、ソニーはフェリカが持つ無限の可能性を理解できなかった。失望した日下部氏は退社し、社会を変える新しい技術開発に挑戦する。今回新たに書き下ろされた新章では、日下部氏がフェリカを超えた新しいアイデアと仕組みを考え、その実行を担う房広治氏とともに仮想通貨ブームに背を向けて新しいデジタル通貨の普及に踏み出すまでを描いている。社会も経済も人びとの暮らしも大きく変える「フェリカ」の真実をとらえた渾身のノンフィクション作品。
目次
第1章 非接触ICカードへの挑戦
第2章 プロジェクトの中断と再開
第3章 香港プロジェクト
第4章 ダッチロール
第5章 電子マネー
第6章 先駆者たちの離脱
第7章 ソニー・フェリカの迷走
第8章 起業―クアドラックの設立
第9章 日下部の夢、房の大志―EXCプロジェクト
終わりにかえて 新しい旅立ち
著者等紹介
立石泰則[タテイシヤスノリ]
ノンフィクション作家・ジャーナリスト。1950年福岡県北九州市生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。「週刊文春」記者等を経て、1988年に独立。92年に『覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。2000年に『魔術師―三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で99年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「お金」のかたちを根底から変えた「フェリカ」の技術は、
ソニーの技術者・日下部進氏によって開発された。
だが、ソニーはフェリカが持つ無限の可能性を理解できなかった。
失望した日下部氏は退社し、社会を変える新しい技術開発に挑戦する。
今回新たに書き下ろされた新章では、日下部氏がフェリカを超えた
新しいアイデアと仕組みを考え、その実行を担う房広治氏とともに
仮想通貨ブームに背を向けて新しいデジタル通貨の普及に踏み出すまでを描いている。
社会も経済も人びとの暮らしも大きく変える「フェリカ」の真実をとらえた
渾身のノンフィクション作品。
▼2010年刊の『フェリカの真実』を改訂し、
新たに書き下ろされた3章でその後の状況と現状を詳述した「増補新版」。