1932年の大日本帝国―あるフランス人記者の記録

著者:ヴィオリス,アンドレ【著】〈Viollis,Andr´ee〉/大橋 尚泰【訳】
出版社:草思社

商品説明

内容説明

満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した「ル・プチ・パリジヤン」紙の特派員アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録したルポを1933年に刊行した。本書はその全訳に詳細な注を付した一冊である。五・一五事件による政党政治の終焉を目の当たりにしたフランス人は、岐路に立つ日本社会をどのように捉えたのか。風雲急を告げる時代の空気を今日に伝える貴重な記録である。



目次

上海から横浜への途上
日本の世論と上海「事変」
日本軍の領地、満洲
多様な顔をもつ東京
国家主義運動はどのようにして生まれ、発展したのか
文民政府に対する軍人の叛乱
軍の謀略と政治家の暗殺
国会議員はどのようにして民衆に愛想を尽かされたのか
時代の寵児たちのもとで
日本の青年将校とは何か、そのめざすものは何か
石垣の内側におられる方
社会主義からファシズムへ
ファシズムと無産政党
ファシズム団体を訪ねまわって
日本の産業の危機
日本の成金
日本の労働者のみじめな境遇
日本の農民の激しい貧困
あふれだす日本人
時期尚早だったクーデターと陸軍省
日本はどこへむかうのか



著者等紹介

ヴィオリス,アンドレ[ヴィオリス,アンドレ] [Viollis,Andr´ee]
1870年生まれ。20世紀前半(とりわけ両大戦間)に活躍した女性ジャーナリスト兼ルポルタージュ作家で、社会主義やフェミニズムに惹かれながらも、幾度となく戦争や紛争地域に飛び込み、10冊ほどのルポルタージュ作品を残した。1950年没

大橋尚泰[オオハシナオヤス]
1967年生まれ。早稲田大学仏文科卒。東京都立大学大学院仏文研究科修士課程中退。現フランス語翻訳者、ことわざ学会理事。歴史と文学の中間領域に興味をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

日本はどこへ向かっていたのか?
満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した『ル・プチ・パリジヤン』紙の特派員
アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、
平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録した
ルポ(Le Japon et son empire




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