目次
第1章 英国の演劇ワークショップの実際(演劇は社会とともにある―英国演劇と教育;演劇とコミュニティ―現実に立ち向かう演劇;U.K.社会の入り口を創る―移民、難民の若者を対象にしたワークショップ報告;すべての先生と子ども達のための教育場面におけるドラマ活用)
第2章 海外にルーツがある子ども達の教育の課題と演劇ワークショップ(演劇ワークショップと子ども達の成長―海外にルーツがある子ども達の高校進学を支援する「さつき教室」の運営者として;海外にルーツを持つ子ども達との演劇ワークショップと人材育成)
第3章 文化的多様性と生きづらさを抱える子ども達の演劇ワークショップの記録(インタビューを通して見える子ども達;「文化的多様性と生きづらさをかかえる子どもたちとの演劇ワークショップ&座談会」台本;参加者の声―日本に来てからの5年間をふりかえって)
第4章 PIEプロジェクトの記録(パカマ―実践における相互関係の本質;「海は広いな大きいな」―多文化パフォーマンスが人と人の心をつなぐ;教師の声・参加者の声;感情や言葉を創出する場としての「振り返り会」―PIEプロジェクトを振り返り会における大学生たちの語りを事例として)
第5章 演劇合宿の記録(2016年度演劇ワークショップ合宿 概要;2017年度演劇ワークショップ合宿 概要;指導者の声;演劇ワークショップにおける子ども達のコミュニケーション―英語授業におけるコミュニケーションとの比較から)
著者等紹介
松井かおり[マツイカオリ]
朝日大学保健医療学部准教授、多文化こどもエデュniho☆nico代表。専門は、英語授業研究、コミュニケーション論。近年は、海外にルーツがある子ども達と日本人児童生徒の共同学習の方策に関心を持ち、応用ドラマや写真、工作など身体とアートを用いた学習環境づくりを、地域住民とのグループ実践活動から探究している
田室寿見子[タムロスミコ]
演劇ユニットSin Titulo代表、東京芸術劇場人材育成担当係長。2004年に多国籍アーティストとともにSin Tituloを設立。人種・言語・ジャンル等の枠組みを超えたパフォーマンス創作を目指し、日本外国特派員協会などを拠点に上演。2008年、岐阜県の可児市文化創造センターの依頼により、外国人と日本人の交流を目指した演劇事業「多文化共生プロジェクト」を立ち上げ、総合ディレクターとして2012年まで製作。2011年からは可児市国際交流協会とともに、演劇による外国人の自立支援と雇用創出に向けて活動。2014年より、東京芸術劇場において人材育成・教育普及を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)