目次
責任能力の意義(刑事責任能力における「精神の障害」概念;刑法39条と刑法41条のそれぞれの責任能力―一般的な能力か、個々の行為についての能力か;責任能力の意義と責任非難の構造について;責任能力制度の理解と事前責任論)
責任能力と精神の障害にもとづく錯誤(医療観察法における「対象行為」とその主観的要件―精神の障害にもとづく錯誤の場合)
責任能力と精神鑑定(責任能力判断における裁判官と鑑定人の関係―鑑定人は、「責任能力の喪失あるいは著しい減少」についての言明を控えるべきか;精神鑑定の拘束力について―最高裁平成20年4月25日判決および平成21年12月8日決定を契機として)
限定責任能力概念(責任能力論の系譜―わが国における限定責任能力概念(刑法39条2項)についての史的考察)
著者等紹介
箭野章五郎[ヤノショウゴロウ]
1967年兵庫県神戸市生まれ。現在、桐蔭横浜大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)