内容説明
本書は、犯罪理論体系上、構成要件か不法に位置づけられる「被害者の承諾」を巡る諸問題を扱っています。できる限りドイツ語圏刑法学における当該問題の理論状況を追跡することにより、日本刑法学の理論状況を鮮明にし、日本刑法の各学説の位置価値を明らかにしようと努めました。
目次
第1章 自律性原理(自己答責任原理)と自己答責的自己危殆化
第2章 自律性原理と被害者の承諾
第3章 構成要件阻却の了解
第4章 推定的承諾
第5章 仮定的承諾
第6章 専断的治療
著者等紹介
吉田敏雄[ヨシダトシオ]
昭和44年3月北海道大学法学部卒業。昭和62年3月法学博士(北海道大学)。平成15年10月「ベッカリーア賞(銀賞)」受賞。平成19年2月「菊田クリミノロジー賞」受賞。平成28年3月北海学園大学法学部・大学院法学研究科退職。北海学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「被害者の承諾」を巡る諸問題について、ドイツ語圏刑法学における理論状況を追跡することにより、日本刑法学の理論状況と位置価値を明らかにする。『刑法理論の基礎』シリーズ第6巻。
吉田 敏雄[ヨシダ トシオ]
著・文・その他