内容説明
『万葉集』の歌をかたちづくる大和ことばとは、いったいどのようなものだったのか。歌を一つずつ丁寧に読み解くことにより、ただ素朴なだけでなく深く豊かな表現の世界と、人々の飾らぬ心とを浮き彫りにする。
目次
序章 『万葉集』がおもな資料となる
第1章 連想が多種の表現技法を生む
第2章 ことばは絶えず変化を続ける
第3章 一つの語が多くの別語を生む
第4章 八十八の音節を書き分ける
第5章 音韻が種々の変化を起こす
第6章 細かい情報を付け加える
第7章 語と語が緩い関係で文を作る
第8章 強調表現が形式化する―「係り結び」の起源
第9章 上代語の特徴が希薄になる
終章 通説の根拠を検討し直す
著者等紹介
佐佐木隆[ササキタカシ]
1950年生まれ。学習院大学教授。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東洋大学専任講師、同大学助教授、学習院大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
1300年前の人びとはどのような言語を使っていたのか
『万葉集』の歌をかたちづくる大和ことばとは、いったいどのようなものだったのか。歌を一つずつ丁寧に読み解くことにより、ただ素朴なだけでなく深く豊かな表現の世界と、人々の飾らぬ心とを浮き彫りにする。