内容説明
資本主義の限界とありうべき社会のかたちを提示した偉大なる思想家が生まれてから二〇〇年―。貧困と格差はより深刻化し、人間も自然も荒廃しつづけているいま、マルクスの深いヒューマニズムに依拠した言葉はわたしたちに何を語りかけるのか。閉塞した時代を打破する巨人の思想を、第一人者が透徹したまなざしで読み解く。
目次
第1章 マルクスの思想と理論の形成と展開―そのヒューマニズムの奥行き
第2章 導きの糸としての唯物史観―人類史をいかに総括するか
第3章 『共産党宣言』の現代的魅力
第4章 『資本論』をどう読むか
第5章 現代世界の多重危機とマルクス
第6章 二一世紀型社会主義のために
著者等紹介
伊藤誠[イトウマコト]
1936年生まれ。東京大学名誉教授、日本學士院会員。東京大学経済学部教授、國學院大學経済学部教授、国士舘大学大学院グローバルアジア研究科教授を歴任。宇野弘蔵の後継者として6冊の英文著書があり国際的評価も高い。2012年にThe World Association for Political Economy,Marxian Economics Awardを、2016年に経済理論学会・ラウトレッジ国際賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
危機の時代を乗り越えるヒューマニズムを求めて
資本主義の限界とありうべき社会のかたちを提示した偉大なる思想家が生まれてから二〇〇年――。貧困と格差はより深刻化し、人間も自然も荒廃しつづけているいま、マルクスの深いヒューマニズムに依拠した言葉はわたしたちに何を語りかけるのか。閉塞した時代を打破する巨人の思想を、第一人者が透徹したまなざしで読み解く。