内容説明
「浦島太郎」は昔話ではなく恋愛小説、金印「漢委奴國王」は偽造、古事記の序は偽書で、律令国家の歴史書ではない…。ときに天衣無縫、ときに傍若無人。異色の古代文学者の魅惑の世界へようこそ。型破りな説を展開しつづける「不良」研究者のすべて。
目次
第1幕 吹きかえす 神話再生(まんが・小説に描かれた古事記;スーパー歌舞伎 ヤマトタケル;宝塚歌劇 スサノオ―創国への魁 ほか)
第2幕 あおられる 旅の足跡(異界につながる岩と洞窟;神の宿る風景;古事記の舞台を歩く ほか)
第3幕 うそぶく 時評風に(疑うことから始めたい;皇紀二千六百年、その他;天皇、かく語りき ほか)
著者等紹介
三浦佑之[ミウラスケユキ]
1946年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学を経て、立正大学教授。古代文学を専攻し、伝承・昔話や地方の言語などを多岐にわたり研究。1987年に『村落伝承論』(五柳書院)を著し第五回上代文学会賞受賞。2002年に古老の語り口調で訳した『口語訳古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
三浦佑之[ミウラスケユキ]