内容説明
権力・財力を誇示し聳え立つニューヨーク高層ビル群の中に、遅れて辿り着いた移民たちにとって、メトロポリスで生き延びるための活路とは―。街角を舞台にパフォーマンス、グラフィティから様々なデモンストレーションまで、無産の世界民衆による多彩でダイナミックな身体表現に、国際都市の新しい躍動と可能性を発見する。画期的な都市ユートピア論。
目次
プロローグ 都市とユートピア
第1部 都市と建築の相克(メトロポリスの構成素;係争としての公共空間;建築とその外部)
第2部 芸術都市(反白壁論;アートとアクティビズムの間で;「その名」を公共圏に記しつづけよ!)
第3部 身体/共同体/歴史(ハーレム伝;東亜移民論;ラテン系界隈の小宇宙、あるいはエル・バリオについて)
エピローグ ニューヨークから千のアメリカへ
著者等紹介
高祖岩三郎[コウソイワサブロウ]
批評家/翻訳家、Autonomedia,VOL編集委員。1980年以降、ニューヨーク在住。画廊スタッフ、グラフィック・デザイナーを経て、翻訳/執筆活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)