私の昭和史

著者:中村 稔【著】
出版社:青土社

商品説明

内容説明

十五年戦争下の少年期と思春期、迫りくる死を目前に自由な生を求める心の軌跡。昭和のはじまりと同時に生を享けた著者がその生い立ち、社会と文学への早熟な目覚め、多彩な友情空間の回想をつうじ、敗戦に至る濃密な時代の痛みを透視する鮮烈な鎮魂の記録。



目次

日独防共協定と鈴木秀吉先生の訓辞のこと、トハチェフスキー元帥の粛清のこと、二・二六事件のこと、山中峯太郎『大東の鉄人』ほか小学校の頃の愛読書のことなど
ねえやのこと、自転車を買ってもらったこと、サンドイッチの切り屑を買いにいくたのしさのこと、葬儀や棟上げのときのおひねりのことなど
愛仕幼稚園とアプタン先生のこと、近所の店屋のこと、小学校の成績のことなど
級友T君の別荘で池にはまったこと、父の出自と経歴のこと、兄の転校のこと、鈴木先生の授業のこと、親の子離れ・教師の生徒離れということ、T君の本宅の差押えのことなど
亀井文夫監督『上海』のこと、爆弾三勇士の歌のこと、『コドモノクニ』のこと、浅草とエノケンのことなど
祖父のこと、母のこと、私の金銭感覚のこと、中村の家系のこと、祖母のこと、祖父母の義太夫のこと、行儀・習慣と躾のことなど
祖父母の湯治のこと、内湯旅館のこと、都市対抗野球と大宮のこと、『六大学野球全集』のこと、職業野球のこと、スポーツの大衆化のことなど
父母の結婚のこと、小学校のときの作文のこと、父に連れられた兄と三人の伊豆、大島旅行のこと、私の運動能力のこと、小学校六年のときの左肘複雑骨折のこと、東京府立五中受験のことなど
五中に通いはじめて環境が激変したこと、軍事教練のこと、スフの夏服と代用品時代のこと、一年生一学期末の成績のこと、保田の臨海学校のことなど
二年生のときに校内誌『開拓』に詩を投稿したこと、『開拓』に掲載された高原紀一の小説などのこと、真田幸男先生の「膝栗毛小論」の跋文のこと、改造社版『現代日本文学全集』の『現代日本詩集』と北原白秋の「明治大正詩史概観」のこと、「雨ニモマケズ」を知ったことなど〔ほか〕



著者等紹介

中村稔[ナカムラミノル]
1927年生まれ。詩人・弁護士。詩集に『鵜原抄』(高村光太郎賞)『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)『新輯・幻花抄』、評論に『宮沢賢治』『中原中也―言葉なき歌』『斎藤茂吉私論』、伝記に『束の間の幻影・銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)、随想に『人間に関する断章』他




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