内容説明
世界で最も古い宗教であると同時に、最も新しい宗教ともいわれるヒンドゥー教は、素朴な民衆信仰から高度に洗練されたブラフマン哲学まで、さまざまな時代、さまざまな文化の宗教、民俗、思潮を合流し、多様な展開をとげて、宇宙や生命への深い省察と、それにいたる実践を育んできた。―現代の平和運動やスピリチュアル・ムーヴメントに多大な影響を与えつづけるインド的思考の源泉。
目次
1 現代ヒンドゥー教の世界
2 ヒンドゥー教のルーツ
3 ヴェーダ後期とウパニシャッド期
4 神々と献身的信仰
5 政治的・社会的変化
6 ヒンドゥー教寺院、イコン、礼拝
7 社会的義務と通過儀礼
8 新しい風と現代ヒンドゥー教
著者等紹介
ワング,マドゥ・バザーズ[ワング,マドゥバザーズ][Wangu,Madhu Bazaz]
ピッツバーグ大学にて宗教学の哲学博士号を取得。同大学で教鞭をとる。またアーティストとしていくつかの受賞歴をもち、ヒンディー語の教師でもある
山口泰司[ヤマグチヤスジ]
1941年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。現在、明治大学教授。哲学専攻