内容説明
本書は、短期精神療法の本というだけではなく短期精神療法を実践するための具体的な手引きである。臨床にすぐに役立つ6つの短期療法の真髄を学ぶ。
目次
第1部 6種類の主要な短期療法(認知療法―理論と実践;短期行動療法;解決志向短期療法―有効なことを行う;短期対人関係療法;期間限定力動的精神療法―フォーミュレーションと介入;短期カップルセラピー)
第2部 特定のトピックス(奏功する精神療法のための必須要素―共通要因の作用;多文化的背景における短期精神療法;短期精神療法と薬物療法の併用;短期療法における能力評価)
第3部 概観と統合(治療を短期に行うこと―概観と統合)
著者等紹介
鹿島晴雄[カシマハルオ]
1970年慶應義塾大学医学部卒業。1986年ドイツのマックスプランク精神医学研究所へ留学。帰国後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室専任講師、助教授を経て、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室教授。高次脳機能障害、特に前頭葉機能障害・記憶障害をテーマに、評価法・リハビリテーションの開発を行っている。また統合失調症の症状形成機構と症状への対処方略についても検討している
白波瀬丈一郎[シラハセジョウイチロウ]
1986年慶應義塾大学医学部卒業。慶応大学医学部精神神経科学教室に入局。専攻は精神医学、力動精神医学。慶應義塾大学医学部精神神経科学教室専任講師、同病院医長
藤澤大介[フジサワダイスケ]
1998年慶應義塾大学医学部卒業。桜ヶ丘記念病院、慶應義塾大学医学部精神神経科助手/助教などを経て、現在、国立がん研究センター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部。日本認知療法学会理事、東京認知行動療法アカデミー理事。厚生労働科学研究班「精神療法の有効性の確立と普及に関する研究」分担研究者
嶋田博之[シマダヒロユキ]
1995年慶応義塾大学医学部卒業。脳神経外科医として勤務した後、1998年に慶應義塾大学医学部精神神経科に入局。その後、山梨県立北病院、埼玉県立精神医療センターを経て、2007年より慶應義塾大学医学部精神神経科助教。専門は精神分析、集団精神療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)