内容説明
“無意識”の実践的活用と、21世紀における現代心理療法の新たな可能性を基底にすえて、今だ「寄り合い所帯」の趣を呈する心理臨床の世界に、現場サイドから、真に有効な統合に向けて提言する心理臨床の総合書。さまざまな分野の第一線で活躍中の治療者たちが、単に理論レベルでの考察にとどまらず、個々の実践をとおした貴重な試みを提示し、心理臨床の新たな可能性を追求する。
目次
第1部 無意識を活かすメタフォリカル・アプローチ(スクリプト事例(リソースに添って;無意識を活かして))
第2部 臨床におけるトランス・アプローチの実際(アプローチのポイント;現場におけるアプローチ)
第3部 心理臨床の統合をめざして―トランス・アプローチと隣接心理療法の接点(BFTCモデル/ソリューション‐フォーカスト・アプローチが伝えるもの;ストラテジック(ヘイリー・マダネス)・モデルが伝えるもの
臨床動作法が伝えるもの
FAPモデルが伝えるもの
認知脳科学にみる意識変性のメカニズム―心理臨床統合の手がかりとして)
著者等紹介
吉本雄史[ヨシモトユウジ]
臨床心理士
中野善行[ナカノヨシユキ]
精神科医