内容説明
著者のウィニコット博士は、有能な小児科医であるとともに、精神分析医としても今世紀で最も創造的で傑出した巨匠の一人である。著者は、臨床体験を基盤として築きあげられたウィニコット理論、つまり情緒的発達を重視する観点から好ましい育児のありかたを英国放送を通してお母さん方に語りかけ、啓蒙運動を展開してきた。本書は、その講演原稿を収録したものである。本書は、お母さん方が理解しやすいように、可能な限り分かりやすい平易な訳文で統一されている。
目次
第2部 家族(父親とは一体何なのか;子どもたちの基準とあなた方の基準;正常な子どもとは、どんな子ども;ひとりっ子;双生児;なぜ子どもは遊ぶのか;子どもと性;盗みと虚言;自立の最初の試み;普通の両親を支えること)
第3部 まわりの世界(5歳以下の子どもの要求;母親、教師そして子どもの要求;影響を与えることと影響を受けることについて;教育学的な診断;子どものはにかみと神経症的な障害;学校での性教育;入院中の子どもの面会;非行について;攻撃性の起原)