内容説明
本書は海洋環境と水産業のコンサルタントとして現役生活を送り、引退後11年半をかけて日本のほぼ全ての離島を踏査、調査した集大成である。わが国の離島の水産業(漁業・養殖業、水産加工業、流通業などを含む産業体系)と島の生業の貴重な記録となっている。21世紀前半における離島の水産業の置かれている現状の記録として後世に伝えることを願って書かれた貴重なレポートであり、離島の水産業が抱える課題克服の参考事例が満載である。加えて東日本大震災による宮城県の離島の被害と復興の現況をもまとめ報告している。
目次
第1章 小さな離島の暮らしと漁業(日本海区;太平洋区;瀬戸内海区;東シナ海地区;湖沼)
第2章 漁業の6次産業化に取り組む島々(日本海区;太平洋区;瀬戸内海区;東シナ海地区)
第3章 宮城県離島の震災復興の現段階(気仙沼市 大島;女川町 出島;女川町 江島 ほか)
著者等紹介
乾政秀[イヌイマサヒデ]
1948(昭和23)年神奈川県生まれ。1966年神奈川県立横浜翠嵐高等学校、1970年東京水産大学(現東京海洋大学)を卒業、1972年同大学院修士課程修了。同年に(株)東京久栄に就職し、全国の発電所や沿岸開発などに伴う海洋環境調査や環境アセスメント、藻場造成、水産振興などの業務に携わる。1990年10月同社を退社。1990年11月(株)水土舎を設立し、代表取締役に就任。全国各地の漁村の水産振興や電源地域の地域振興のコンサルタントとして全国の漁村をまわる。2011年6月代表取締役を退任し、最高顧問に就任。現在は同社相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)