批判的思考力を育てる学校図書館―付:図書館利用記録とプライバシー

著者:渡邊 重夫【著】
出版社:青弓社

商品説明

内容説明

子どもの成長・発達を日常的に支える教育環境であり学校社会のセーフティネットでもある学校図書館を使って批判的な思考力を身に付ける重要性を示す。さらに、図書館は捜査機関からの利用記録の照会にどう対応するべきか、利用記録のプライバシー性をめぐる論考を付ける。



目次

第1章 「あたりまえのことが曲者だよ」、コペル君―批判的思考力を育てる学校図書館(『君たちはどう生きるか』;「自ら考え自ら判断する」 ほか)
第2章 子どもを育てる読書の「力」―読書は子どもの「栄養素」(読書は成長への「螺旋階段」;読書の最大の魅力、それは「楽しみ」 ほか)
第3章 「健全な教養」って何だろう―学校図書館法第二条の「健全な教養」概念を考える(「学校図書館法の目的」規定;「教養の向上」―学校図書館法の提案理由 ほか)
第4章 図書館利用記録とプライバシー―刑事訴訟法第百九十七条第二項に関連して(図書館利用記録の捜査機関への提供;「捜査関係事項照会書」と図書館の貸出記録 ほか)



著者等紹介

渡邊重夫[ワタナベシゲオ]
北海道学芸大学(現・北海道教育大学)札幌校卒業。藤女子大学教授を経て、現在は全国SLA学校図書館スーパーバイザー。日本図書館情報学会会員、日本図書館研究会会員。学校図書館賞受賞(2019年、全国学校図書館協議会)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

学校図書館とは何か。

それは、子どもの成長・発達の権利を日常的に支える教育環境である。同時に、すべての子どもが、学校図書館を利用することで平等に情報(学習材、読書材)を入手し、豊かな学びと育ちを保障する学校社会の「セーフティネット」である。



本書では第1章・第2章・第3章で、現在の教育課題である「批判的思考力」を児童・生徒はどのようにして身に付けるのかを解説し、学校図書館法にある「健全な教養」概念を、大正教養主義にまでさかのぼって検討して「教養」の重要性を示す。そのうえで、学校図書館が「教養」の形成にどのように役立つのかを解説する。



加えて第4章では、図書館利用者の利用記録が捜査機関に提供された問題を論じる。利用記録は、図書館利用者のプライバシー情報であり、他者への提供は利用者の思想・信条や内心の自由の侵害を招来しかねない。さらに、秘密の保持は公務員に課せられた法的義務である。公立図書館は、捜査機関からの照会にどう対応するのか、利用記録のプライバシー性を軸に論じる。





目次

第1章 「批判的思考」を支える学校図書館

「自ら考え自ら判断する」ということ

「批判的思考」を支える条件  ほか



第2章 読書は子どもの「栄養素」

「想像力」を高める読書の世界

情報獲得手段としての読書  ほか



第3章 「健全な教養」って何だろう

「共用」概念の歴史性と時代性

「健全な教養の育成」と選書  ほか



第4章 図書館利用記録とプライバシー

図書館利用記録の捜査機関への提供

「貸出記録」と個人情報保護条例  ほか




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