内容説明
独禁法2条5項が定める「排除」概念の外延はどこにあるのか。「不当廉売」と「取引拒絶」の比較法分析を通じて、「排除」概念の再構成を試みる。
目次
第1章 はじめに(問題の所在;独禁法2条5項における「排除」 ほか)
第2章 排除概念の理論的基礎(競争者排除型行為規制の目的;排除の識別を巡る理論の現状と課題 ほか)
第3章 単独事業者による直接の取引拒絶(序論;米国における単独の取引拒絶規制 ほか)
第4章 市場支配的事業者による廉売(序論;廉売行為の不当性に関する経済学上の理論 ほか)
第5章 独占禁止法2条5項における排除概念の再構成(日本法の枠組みの確認;独占禁止法2条5項における「排除」概念 ほか)
著者等紹介
宍戸聖[シシドセイ]
1991年生まれ。京都大学博士(法学)。日本学術振興会特別研究員DC2及びPDを経て、2021年10月より山形大学学術研究院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)