内容説明
資本主義の手直しか、それとも乗り超えか。深刻化する気候危機や格差・貧困の根本的解決をめぐって、「分配重視による経済成長」論、グリーン成長論、MMTとの批判的対論を通してオルタナティブを鮮烈に提示する。
目次
序文 危機の時代と歴史の岐路
第1部 オルタナティブは何か―資本主義を超えて(脱成長のポスト資本主義へ―新しい社会構想と運動;気候危機と脱成長・ポスト資本主義;ポスト資本主義の構想―オルタナティブは何か)
第2部 資本主義の現在と行方(立往生するグローバル化―資本主義の行方;低成長の常態化、米中覇権争いの出現―リーマン・ショックから10年;コロナ・ショックとデジタル資本主義;「新しい資本主義」は新しいか;MMT(現代貨幣理論)は何を見落としているか)
著者等紹介
白川真澄[シラカワマスミ]
1942年、京都市生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。60年安保闘争、ベトナム反戦闘争、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、新左翼の政治党派・共産主義労働者党の書記長としても活動。1990年代からは地域から政治を変える運動にも参加。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など在野の理論的ネットワークの活動に力を注いできた。2021年まで『季刊ピープルズ・プラン』編集長。また2017年まで河合塾小論文科(社会科学系)講師も務めた。現在、ピープルズ・プラン研究所運営チームメンバー、「座標塾」(研究所テオリア)講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)