内容説明
被爆二世である著者は、三十年あまり在宅ホスピスケアのあるべき姿を追求・牽引してきた医師として知られる。著者にとって、懸案だったヒロシマと向かい合う旅が実現したのは2023年だった。父の足跡をたどるなかで、浮かんでくる風景とは何であったか。ホスピス医ならではの温かくも鋭い感性を背景に、思索を重ねた誠実な魂の記録。
目次
1(遡上の旅へ;旅立ちの朝 ほか)
2(被爆時ピアノを弾いていた父;無音のなかでの神の臨在 ほか)
3(グラウンドゼロ;原爆による祖母、叔母、赤ちゃんの死 ほか)
4(戦後の政治情勢;生存被爆者のこころと平和運動のありよう ほか)
5(ヒロシマから発生した平和のベクトル;平和への祈り ほか)
著者等紹介
川越厚[カワゴエコウ]
在宅ホスピス医のパイオニア。1947年、山口県生まれ。東京大学医学部卒業。茨城県立中央病院産婦人科医長、東京大学講師、白十字診療所在宅ホスピス部長、賛育会病院院長を経て、2000年、在宅ケア支援グループ・パリアンを設立し、代表。2021年から在宅ホスピス研究所パリアン(北杜市)代表。森の診療所医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)