内容説明
経済学は人々の間にどのように浸透し、受容されていったのか。テキストマイニングによる「計量テキスト分析」から明らかにする。
目次
第1部 経済学史の新しい方法(テキスト解釈の多層化と研究プロジェクト;テキストマイニングと経済学史の方法;テキストマイニングの具体的手順)
第2部 応用事例1(古典派経済学の普及)(スミス『国富論』の普及過程―書評と書簡の解析;リカード『原理』の普及過程―ミル『要綱』からマーティノー『例解』へ;マーティノー『アイルランド便り』における経済分析)
第3部 応用事例2(限界革命とケインズ革命)(マーシャル『経済学原理』(1890年)とその書評―需給均衡分析の普及過程
ロバートソンにおける「実物」と「貨幣」―コーディング・ルールの作成と特徴語の抽出
ケインズ『一般理論』の普及過程―書評媒体による受容の差)
第4部 応用事例3(イギリスからアメリカへ)(カルドア=ヒックス補償原理をめぐって―語彙からみた論争史;ケネス・アローにおける思想的変遷―社会選択の規範的合意という観点から)
著者等紹介
小峯敦[コミネアツシ]
龍谷大学、経済学部、教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)