家具からインテリアへ―ヴィクトリア朝小説にみるイギリス室内装飾文化史

著者:三宅 敦子【著】
出版社:彩流社

商品説明

内容説明

美の民主化から大衆化へ―中流階級が支配的社会勢力となったヴィクトリア朝イギリス。貴族階級との差異化を意識した中流階級は、家庭生活と社会的体面の維持に重きをおくようになる。1851年のロンドン万博を機に促された「デザイン改革」は、中流階級が従うべき「よき趣味」に基づく室内装飾を広めていった。「よき趣味」を反映した家具への関心は、「審美改革」の影響を受け、パーソナリティの表象となるインテリアが誕生する―



目次

序章 「私」を語るインテリア
第一章 室内装飾文化誕生の背景
第二章 デザイン改革の明示的な始まりとしてのロンドン万博
第三章 諷刺されるデザイン改革と展示される装飾品―ディケンズが描く室内装飾
第四章 デザイン改革から審美改革へ―一八七〇年以降の室内装飾文化
第五章 十九世紀末の小説に表象された審美改革―ギッシングとジェイムズが描く室内装飾
終章 趣味の民主化、室内装飾を描く小説、そして内面描写としての室内装飾



著者等紹介

三宅敦子[ミヤケアツコ]
兵庫県出身。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程英文学専攻単位修得退学。大阪公立大学博士(文学)。西南学院大学文学部講師、准教授を経て、西南学院大学外国語学部教授。19世紀イギリス文学・文化専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

なぜイギリスの中流階級は、インテリア自慢をしてきたのか
〈趣味〔テイスト〕〉 をキーワードに、
階級制度に根ざした室内装飾文化の形成をたどり、
ディケンズ、ギッシング、ジェイムズの小説にみられる室内装飾表象を分析する。

中流階級が支配的社会勢力となったヴィクトリア朝イギリス。貴族階級との差異化を意識した中流階級は、家庭生活と社会的体面〔リスペクタビリティ〕の維持に重きをおくようになる。1851年のロンドン万博を機に促された「デザイン改革」は、中流階級が従うべき「よき趣味〔テイスト〕」に基づく室内装飾を広めていった。「よき趣味〔テイスト〕」を反映した家具への関心は、「審美改革」の影響を受け、パーソナリティの表象となるインテリアの誕生へと連なってゆく。




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