内容説明
自動車が発明されて以来、スピードの記録は人々の想像力をかき立ててきた。1930年代は、ヒルクライム、サーキット、都市間ラリー、最速記録の挑戦など、あらゆる種類のレースが急速に増加していたが、開催のたびに惨事を伴う危険なものだった。それでも(だからこそ)人びとは熱狂し、その速さとエンジンの轟音を体感しようとサーキットに押し寄せた。本書は、当時のモータースポーツ界の内幕を再現したノンフィクション。自動車産業からの視点を通して、大戦へと突き進んでいったヨーロッパの様子が如実に伝わる。全編に散りばめられたレースシーンは圧巻。掲載写真多数。いまもなお、私たちを勇気づけてくれる不屈の挑戦者たちがここにいる。モーター・プレス・ギルドのベストブック・オブ・ザ・イヤー。ディーン・バチェラー賞の自動車ジャーナリズムの優秀賞受賞。
目次
第1部(ザ・ルック;レインマスター;スピードクイーンと老ガリア人戦士)
第2部(クラッシュ;一つのこと;影 ほか)
第3部(ラリー;翼を開いたカブトムシ;「一〇〇万フランのドラマ」 ほか)
著者等紹介
バスコム,ニール[バスコム,ニール] [Bascomb,Neal]
全米で数々の賞を受賞したニューヨーク・タイムズのベストセラー作家。ロンドンとパリを拠点に活動していた元ジャーナリスト。現在はフィラデルフィア在住
吉野弘人[ヨシノヒロト]
宮城県出身。山形大学人文学部卒業。金融機関、監査法人勤務を経て、2019年より翻訳業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)