内容説明
長崎にて最新の医学を学び、江戸に舞い戻った沢村伊織。これまでも町方同心に協力して、さまざまな事件を解決に導いてきたが、次々と巻き起こる不可解な怪奇事件を前にし、とうとう町奉行所は伊織を、幕府お抱えの正式な検屍官に任命することとなる。さっそく八丁堀の屋敷に引っ越しをはじめた伊織であったが、そのさなか、全身が干からび、あたかも木乃伊のようになった女の死骸が発見される。調べを進めるうちに、伊織は大店に秘められた複雑な人間関係と、それにまつわる醜悪なたくらみを突き止めるのだが…。町奉行所の正式検屍官となった名医・沢村伊織のさらなる活躍とは!?あらたな展開が待ち受ける、人気シリーズ第十七弾!
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ、97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
コスミック時代文庫