内容説明
大店や旗本屋敷に押し込み、皆殺しにする事件が横行する。幕府では御上の権威を揺るがす事態と頭を悩ませていた。密命が下ったのは火付盗賊改方長官・長谷川平蔵が結成した蔭の組織「裏火盗」。頭の結城蔵人は、“畜生盗み”専門の浮島の五郎蔵一味の仕業と睨み探索する。一方、九代将軍・徳川家重のご落胤である松平余一郎は町道場で対戦した道場主を卑怯な手で殺害する。現場に居合わせた蔵人が余一郎を打ち負かすと、わが子・余一郎を利用してのし上がろうとする家重の元側室・お藤の方から命を狙われることに。お藤の方が次々と放つ刺客や、余一郎の剣の師・御堂玄蕃、浮島の五郎蔵一味も加わって、それぞれの思惑が蔵人を窮地に陥れる、絶体絶命のシリーズ第六弾!
著者等紹介
吉田雄亮[ヨシダユウスケ]
1946年、佐賀県生まれ。雑誌編集者、フリーライターを経て2002年、『修羅裁き 裏火盗罪科帖』シリーズで時代小説作家デビュー。以後、次々に人気作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
コスミック時代文庫