内容説明
南町奉行矢部駿河守が罷免となり、配下の大川忠介は一切の行きがかりを捨てて自ら浪人となった。ふらりと町に出た忠介は、やくざ者に追われるお美也を助けるが、寝床のあてがなく、うどん屋で出会った善助の家に招かれる。しかしそこは、悪党浪人たちの巣窟「はだか長屋」の一軒だった。新参者の忠介たちから金を騙しとろうとする住人たち。欲にまみれた長屋ではあったが、彼らに人間としての生きる術を教え、仕事や役目を与えていくうちに、ごろつきたちは心を入れ替え、忠介とともに命がけで面倒ごとを解決していく。
著者等紹介
山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
1899年、栃木県生まれ。編集者を経て文筆生活に入る。1940年より新聞連載を始め翌年刊行の『桃太郎侍』が大人気を博し、時代小説家としての地位を不動のものとした。1977年勲三等瑞宝章を受章、1978年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)