内容説明
世のため人のためならば、貧乏でも浪人暮らしが性に合うという曽我平九郎、剣は強いし情にも厚い。自然、人助けから恨みを買ったりホレられたり、これでなかなか忙しい。長屋の隣人・松吉に紹介されて質屋の寝ず番に雇われるが、そこにいたのは金亡者と評判の若後家・お世紀。とびっきりの美人だが、世辞も色気もない上に言いたいことはずばずば言う。ある日、強盗が忍び込み、お世紀に魔の手がのびる。これを助けたことで、次第に平九郎に惹かれていくお世紀。が、気風のいい女たち、ひと癖もふた癖もある男達に囲まれた平九郎に、賊の影が忍びよる―。国民的人気作家・山手樹一郎の評判作を順次刊行する「山手樹一郎傑作選」。第一弾は、名作『青空剣法』上下巻、二巻同時発売!
著者等紹介
山手樹一郎[ヤマテキイチロウ]
1899年、栃木県生まれ。編集者を経て文筆生活に入る。1940年より新聞連載を始め翌年刊行の『桃太郎侍』が大人気を博す。1977年勲三等瑞宝章を受章、1978年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)