内容説明
動物園のキリンしか見たことがないと、野生でのようすはびっくりすることや意外なこと、知らないことだらけです。下の右の写真で、キリンをすぐに見つけられますか?動物園ではすごく目立つ体のもようが、アフリカの林の中ではキリンの姿をかくしてしまうのです。たくさんのキリンが集まっていることもあります。2、3頭でくらす動物園で見るようすとはおおちがいです。さあ、もっとたくさんの驚きを見つけに、日本でただひとりの野生のキリン研究者といっしょに、アフリカのタンザニアへ行ってみましょう。
目次
はじめに キリンはどんな動物?
第1章 18年ぶりのアフリカ大陸
第2章 木々に身をかくすキリンたち
第3章 はじめてだらけのフィールドワーク
第4章 タンザニアでのくらしかたを学ぶ
第5章 キリンの子育て
第6章 キリンの保育園
第7章 キリンの社会
第8章 キリンの気持ち
おわりに キリンはキリンだけれど
著者等紹介
齋藤美保[サイトウミホ]
生後8か月から4歳までケニアでのびのび育つ。帰国後は、兵庫県と神奈川県を行き来。2010年からタンザニアでマサイキリンの調査を開始し、2019年京都大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(PD)および京都市動物園の生き物・学び・研究センター研究推進員を経て、2022年3月より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教
タカギノネ[タカギノネ]
静岡県浜松市生まれ。京都市動物園職員(飼育課、種の保存展示課)を経て、フリーランス。動物園に長年勤めていた経験を生かし、特に動物のイラストレーターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
動物園のキリンしか知らないと、野生での生態は意外なこと、知らないことだらけです。日本でただひとりの野生キリンの研究者といっしょに探りながら、フィールドワークの苦心や五感が研ぎすまされる醍醐味、現地での生活の厳しさやおもしろさなども楽しめます。”キリンの保育園”という最新成果を伝えながら、調査をとおして気づく「知らなかった視点をもつおもしろさ」を紹介し、野生動物への興味や地球環境への関心につなげます。