内容説明
精神医療を変えていく指針としての「ダイアローグの思想」。当事者の体験を共有すること、コミュニティベースの治療システム、アウトリーチと多職種連携、共同体の再生を目指すために必要な、対話実践の技と有効な戦略を技術的側面と治療哲学の両面から解説。
目次
第1部 オープンダイアローグ、未来語りのダイアローグ、そしてトラウマ(オープンダイアローグは日本の精神医療の扉を開くか;「奇跡の果実」は実るのか―日本にオープンダイアローグを取り入れるために;今、ダイアローグを学ぶ意味―「ダイアローグの思想」と「新しい共同体」;多職種が連携するためにはダイアローグが必要―未来語りのダイアローグを中心に ほか)
第2部 エッセイ(デカルトとしてみた宇宙人;人と大地、傷と回復;水俣の傷、写真家の傷―映画『MINAMATA』に寄せて;虐待は連鎖、しない)
第3部 神田橋精神療法とオープンダイアローグ(神田橋條治『精神科診断面接のコツ』を再読する;神田橋條治『精神療法面接のコツ』を再読する―オープンダイアローグへの道)
第4部 座談会 対人支援のダイアローグ―ダイアローグの実践と精神医療改革、そして真の民主主義へ(高木俊介;竹端寛;舘澤謙蔵)
著者等紹介
高木俊介[タカギシュンスケ]
1957年広島県因島で生まれ、鳥取、岡山で育つ。2004年たかぎクリニック開設。ACT‐Kを立ち上げ、チームによる精神障害者の在宅ケアに専心する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)