内容説明
社会科学が知を生み出すことはいかにして可能か。シュッツの社会理論を手がかりに、学問の前提を問い直す。ベルクソン、フッサール、ウェーバーの3人を知的源泉とするシュッツ。「生」と「認識」の関係を問う彼の問題意識を、現代に継承する。
目次
第1章 序論―生と認識の問題
第2章 先行研究の検討
第3章 シュッツ科学論の思想史的位置
第4章 前科学的な生の次元へ―シュッツのベルクソン受容
第5章 体験からの疎隔としての社会科学―『社会的世界の意味構築』を読む
第6章 生世界概念の導入―生成から世界への内属へ
第7章 多元的現実と意味領域
第8章 間主観的探究としての社会科学―レリヴァンス、相対主義、価値自由
第9章 理解社会学の論理―事例研究とは何か
第10章 結論
著者等紹介
高艸賢[タカクサケン]
1991年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在、千葉大学大学院人文科学研究院助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
現象学から社会科学を考える
ベルクソン、フッサール、ウェーバーの3人を知的源泉とするシュッツ。「生」と「認識」の関係を問う彼の問題意識を、現代に継承する。
社会科学が知を生み出すことはいかにして可能か。シュッツの社会理論を手がかりに、学問の前提を問い直す