内容説明
弱冠17歳で二六三航空隊「豹」戦闘機隊に配属され、撃墜王・杉田庄一兵曹の列機として研鑽をかさね抜群の空戦技術を修得し、菅野直大尉のもとで腕を磨き、絶対絶命の危難に際しても諦めず、愛機「零戦」「紫電」「紫電改」とともにかずかずの空戦場裡を戦い抜いた搭乗員魂。「ニッコリ笑へば必ず墜す」と刺繍された紫のマフラーを巻いて勇躍出撃し、死闘の大空に青春を賭した戦闘機パイロットの一代記。
目次
序章 昭和十九年七月二十一日一〇三〇
第1章 予科練・飛練時代(「これからの戦争は飛行機や!」;難関「予科練」を受験、合格 ほか)
第2章 太平洋の激闘(二六三航空隊「豹」戦闘機隊配属;洋上飛行で南方へ―「地球は丸かった」 ほか)
第3章 本土防空戦(三四三空編成、制空権奪還目指す;最新鋭機「おう、これが紫電改か」 ほか)
第4章 戦後の日々(「日本が戦争に負けた?」;復員―「智一の幽霊がでた」 ほか)
著者等紹介
笠井智一[カサイトモカズ]
元海軍戦闘機搭乗員、最終階級は上等飛行兵曹。大正15(1926)年3月生まれ。兵庫県出身。昭和17年4月、第十期甲種飛行予科練習生として海軍に入隊。昭和18年11月、海軍第一航空艦隊第二六三海軍航空隊配属。昭和19年12月、第三四三海軍航空隊戦闘三〇一飛行隊配属。大戦後半を戦い、協同撃墜10機を記録し終戦を迎える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)