江戸怪談を読む 丹後変化物語と化物屋敷

著者:氷厘亭 氷泉/江藤 学/今井 秀和/三浦 達尋/鷲羽 大介/南郷 晃子/広坂 朋信【著】
出版社:白澤社

商品説明

内容説明

暴れまわる一つ目入道、手の生えた蝙蝠、大蟹の化物、飛びまわる桶・大釜・諸道具、庭を転げまわる巨大な鞠、降りそそぐ石礫、現れては消える踊り子たち…。次から次へと襲いかかる妖怪変化に翻弄される武家屋敷の人々。やがて邪神に憑依された女の託宣で屋敷は狂騒状態に。怪異の原因を突き止めて退治するまでを描いた『丹後変化物語』の名場面を現代語訳。重要な部分は原文に注と解説を付けて掲載し、知る人ぞ知る江戸時代初期の奇書の全体像を紹介。本書は『丹後変化物語』を中心に、日本各地に伝わる化物屋敷譚の紹介や解説を収録し、江戸怪談の典型の一つである化物屋敷へ読者を招く。



目次

第1章 『丹後変化物語』(『丹後変化物語』抄;解題『丹後変化物語』と“変化物語”について)
第2章 化物屋敷のウチとソト―『丹後変化物語』と『稲生物怪録』(『丹後変化物語』の概要;『丹後変化物語』を読む;『稲生物怪談録』の怪異;本木村の化物騒動;化物屋敷のウチとソト)
第3章 化物屋敷譚―『曾呂里物語』より(家に出る女の話(巻第2「おんねんふかき物の魂まよひありく事」)
化物屋敷にいってみた(巻第4「御池町のばけ物之事」)
陸奥国の事故物件(巻第四「おそろしくあひなき事」))
第4章 化け猫屋敷(狐の屋敷、猫の屋敷;化け猫屋敷と「お家騒動」;「お家騒動」なき化け猫屋敷;袖ヶ崎屋敷の化け猫騒動;小田原の化け猫屋敷)
第5章 江戸の化物屋敷(『耳袋』の化物屋敷;座敷に一つ目小僧;池袋の女は池袋の話ではない)



著者等紹介

氷厘亭氷泉[コオリンテイヒョーセン]
千葉県生まれ。イラストレーター。妖怪に関する活動は日刊の『和漢百魅缶』や『妖界東西新聞』他、『大佐用』を毎月2回公開中

江藤学[エトウガク]
京都府生まれ。京都府北部を中心に府内の妖怪伝承を収集している。ブログ『丹波・丹後の妖怪あつめ』にて京都府北部の妖怪を紹介中

今井秀和[イマイヒデカズ]
東京都生まれ。博士(文学)。専攻は日本近世文学、民俗学、比較文化論。共立女子大学文芸学部准教授

三浦達尋[ミウラタツヒロ]
福島県生まれ。東北大学文学部卒、同大学大学院情報科学研究科博士前期課程修了

鷲羽大介[ワシュウダイスケ]
岩手県釜石市生まれ。「せんだい文学塾」代表

南郷晃子[ナンゴウコウコ]
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程後期課程修了。博士(学術)。桃山学院大学国際教養学部准教授

広坂朋信[ヒロサカトモノブ]
東京都生まれ。東洋大学文学部卒。編集者・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

暴れまわる一つ目入道、手の生えた蝙蝠、大蟹の化物、飛びまわる桶・大釜・諸道具、庭を転げまわる巨大な鞠、降りそそぐ石礫、現れては消える踊り子たち……。次から次へと襲いかかる妖怪変化に翻弄される武家屋敷の人々。やがて邪神に憑依された女の託宣で屋敷は狂騒状態に。怪異の原因を突き止めて退治するまでを描いた『丹後変化物語』の名場面を現代語訳。重要な部分は原文に注と解説を付けて掲載し、知る人ぞ知る江戸時代初期の奇書の全体像を紹介。
本書は『丹後変化物語』を中心に、日本各地に伝わる化物屋敷譚の紹介や解説を収録し、江戸怪談の典型の一つである化物屋敷へ読者を招く。
(発行=白澤社/発売=現代書館)




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