内容説明
ロシアに暮らす人たちは“戦争”をどう語ったか。突然の隣国への軍事侵攻、他国からの制裁、言論統制、予備役の動員、核の脅威…。戦時下のいま、何を詠み、何を思うのか。54の俳句と8人の俳人へのインタビュー。NHK ETV特集「戦禍の中のHAIKU」にて放映。
目次
ナタリア―教会の鐘響くモスクワの町で
アレクセイ―情報戦の渦中で
ニコライ―国境近くの町クラスノダールで
バレンチナ―チェーホフの故郷の町で
オレク―古都コストロマの森で
イリーナ―北の湖沼の町で
レフ―芸術の街サンクトペテルブルクで
ベーラ―流氷を運ぶシベリアの町で
著者等紹介
馬場朝子[ババトモコ]
1951年熊本生まれ。1970年よりソ連・モスクワ国立大学文学部に6年間留学。帰国後、NHKに入局、ディレクターとして番組制作に従事。ソ連、ロシアのドキュメンタリー番組を40本以上制作。退職して現在はフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始して以降、俳句投稿サイトに寄せられた俳句。
分断を嘆く句、反戦を訴える句、家族を想う句……。
かれらが俳句にこめた想いに迫る。
なぜ今回の事態が起こってしまったのか、ロシアの将来をどうみているのか、
そして、厳しい統制下のいま、ロシアに暮らす人たちの気持ちは……。
10時間超のインタビューを通じて、一人ひとりのロシアに暮らす人の姿が見えてくる。
NHK ETV特集「戦禍の中の HAIKU」で大反響 !!
ウクライナへの軍事侵攻から一年。
俳句とインタビューから見えてくる、
いま、ロシアに暮らし、生きる人たちの葛藤。