内容説明
長吏・かわた・芸能民・民間宗教者の仕事と役割の在り方を新たな視点で解明。
目次
第1章 弾左衛門体制下における長吏旦那場(長吏・かわたの旦那場について;第一の特徴―職場(旦那場)分割が徹底していた点
第二の特徴―二重構造で成り立っていた職場(旦那場)
第三の特徴―「非人」支配を組み込んだ構造
第四の特徴―弾左衛門による職場や長吏・「非人」への貢税が確立)
第2章 信州の旦那場と一把稲(「旦那場」に注目させられた史料;先学の研究から;旦那場(一把稲)の始まりと終わり
一把稲とは
部落の人々が旦那場で担ったこと
旦那場(一把稲)の経済的価値
旦那場の仕切り
旦那場(一把稲)はどこから)
第3章 北関東の地域社会における警備活動―旦那場から見えること(勧進と旦那場・勧進場;長吏・「非人」の警備の役割;幕府・藩による長吏・「非人」の役編成(牢番・行刑))
第4章 旦那場・勧進場とは何か(斃牛馬処理と旦那場;長吏の旦那場の多面的構造;民間宗教者・芸能民の旦那場;長吏・かたわろ芸能民・民間宗教者との争論)
著者等紹介
大熊哲雄[オオクマテツオ]
1942年東京都生まれ。群馬県部落史研究会に所属。高校教員のかたわら近世部落史研究に従事
斎藤洋一[サイトウヨウイチ]
1950年千葉県生まれ。学習院大学史料館勤務を経て、現在は(財)信州農村開発史研究所に所属
坂井康人[サカイヤスト]
1949年栃木県生まれ。東日本部落解放研究所会員
藤沢靖介[フジサワセイスケ]
1942年東京都生まれ。71年、部落解放運動に参加。74年東京部落解放研究所創立に参加。86年東日本部落解放研究所設立に参加し、その歴史部会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)