内容説明
本書はケインズ経済学の根底にある投機の問題を考察することでマネーゲームに沸く現代社会に警鐘を鳴らしたケインズのメッセージを読み解く。20世紀を代表する経済学者ケインズは百戦錬磨の投機家でもあった。その主著『一般理論』にはリアルな相場体験に裏打ちされた洞察が息づいている。
目次
序章 投機と投資
第1章 ケインズと『一般理論』
第2章 ケインズ経済学の栄枯盛衰
第3章 ケインズにおける投機と投資
第4章 投機をめぐる経済思想
終章 ケインズと現代
著者等紹介
伊藤宣広[イトウノブヒロ]
1977年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(経済学)。立教大学経済学部助手、助教を経て、高崎経済大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ケインズ経済学の根底には投機の問題がある。マネーゲームの側面があまりに肥大化すると社会は不安定化する。彼の投機活動を追う。
伊藤宣広[イトウノブヒロ]
1977年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(経済学)。立教大学経済学部助手、助教を経て、現在、高崎経済大学経済学部准教授。著書として
『現代経済学の誕生――ケンブリッジ学派の系譜』(2006年、中央公論新社)、『ケンブリッジ学派のマクロ経済分析――マーシャル・ピグー・ロバートソン』(2007年、ミネルヴァ書房)、Keynes and Modern Economics(共著、2013年、Routledge)
など。