総合研究現代日本経済分析第2期 歴史としての大衆消費社会―高度成長とは何だったのか?

著者:寺西 重郎【著】
出版社:慶應義塾大学出版会

商品説明

内容説明

敗戦の瓦礫のなか、日本は生活文化の全面的な西洋化・アメリカ化を「さしあたって」決意した。大衆消費社会、分厚い中間層と高度成長はそこから生まれ、その後の経済停滞はこうした歴史理解の取り違えから生じた。そして現在、われわれの生活文化感覚は着実に伝統回帰しつつある。21世紀日本のあり方を考えるには、鎌倉時代に始まり江戸時代に完成した日本伝統の資本主義が育んだ文化と精神を再評価し、1000年の歴史のなかで戦後70年の意味を問い直さなければならない。戦後70年、高度成長の「呪縛」を乗り越え日本再構築に向けた針路を示す!



目次

第1章 本書の目的
第2章 消費の社会的枠組み
第3章 二つの消費経済社会
第4章 近代化戦略における戦前・戦後
第5章 大衆消費社会の出現と衰亡
第6章 消費社会の今後
第7章 結語 高度成長の呪縛を越えて



著者等紹介

寺西重郎[テラニシジュウロウ]
一橋大学名誉教授。1965年一橋大学経済学部卒業、70年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、83年経済学博士(一橋大学)。1970年一橋大学経済研究所専任講師、73年助教授を経て84年教授、2004年名誉教授。この間、1976〜78年イェール大学客員教授、85〜86年オーストラリア国立大学客員教授。2006年より日本大学大学院商学研究科教授などを経て、2015年より一橋大学経済研究所非常勤研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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