枯葉剤の傷跡をみつめて―ある映像作家の「失われた時」への歩み

著者:坂田 雅子【著】
出版社:花伝社

商品説明

内容説明

ベトナム戦争に従軍した夫の突然の死が、私を「癒えない戦争の傷跡」に向かわせた―夫の死をきっかけに、ベトナム戦争で使用された枯葉剤被害の実態を克明に映画化してきた坂田雅子。映像作家としての20年の歩みの中で集めた枯葉剤をめぐる当事者たちの証言と、彼女の作品に共鳴する多方面のトップランナーたちとの対談から、戦争が終わって50年後の今も続く枯葉剤被害を考える。



目次

1部 枯葉剤をめぐる証言(グレッグの戦争と死;ベトナムの旅;敵味方を問わず降り注いだ枯葉剤)
2部 対談:映画「失われた時の中で」を観て(枯葉剤被害を追って半世紀;ゴリラの視点から見た戦争と平和;音楽を通して社会と繋がる;わたしの心のレンズ現場の記憶をつむぐ;ベトナムとの出会いから考える;「ナパーム弾の少女」を追って;オレンジ村の建設に向けて;絶望を希望に変えて)



著者等紹介

坂田雅子[サカタマサコ]
ドキュメンタリー映画監督。1948年、長野県生まれ。AFS交換留学生として米国メイン州の高校に学ぶ。帰国後、京都大学文学部哲学科で社会学を専攻。京都に滞在していたグレッグ・デイビスと出会う。1976年から2008年まで写真通信社に勤務および経営。2003年、グレッグの死をきっかけに、枯葉剤についての映画製作を決意。2007年、「花はどこへいった」完成。2011年、NHKのETV特集「枯葉剤の傷痕を見つめて〜アメリカ・ベトナム次世代からの問いかけ」を制作、ギャラクシー賞ほか受賞。2022年、再び枯葉剤をテーマに「失われた時の中で」を発表している。また、自ら提唱者となり、枯葉剤被害者の子どもたちを対象とした奨学金基金「希望の種」をハノイのVAVAとともに設立。2010年から約10年にわたる活動の中で、これまでに1000万円以上の寄付が集まり、150人以上の子どもたちの教育を支援している。作品リスト:「花はどこへいった」(2007)毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞、パリ国際環境映画祭特別賞、アースビジョン審査員賞受賞ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

ベトナム戦争に従軍した夫の突然の死が、
私を「癒えない戦争の傷跡」に向かわせた――

夫の死をきっかけに、ベトナム戦争で使用された枯葉剤被害の実態を克明に映画化してきた坂田雅子。
映像作家としての20年の歩みの中で集めた枯葉剤をめぐる当事者たちの証言と、彼女の作品に共鳴する多方面のトップランナーたちとの対談から、戦争が終わって50年後の今も続く枯葉剤被害を考える。




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