内容説明
よみがえるマルクス主義。常識を問い直す、自由派マルクス主義の歴史観と現状分析。慶大経済の人気講義、新古典派経済学を基礎とするマルクス経済学、「マルクス派最適成長論」の挑戦。
目次
第1部 長期法則としての自由主義とマルクス主義(敵は国家主義、理想は無政府;ケインズ主義と新自由主義へのマルクス主義的批判とは何か ほか)
第2部 右翼、左翼とマルクス主義(君は右翼か、それとも左翼か;政権与党の「マルクス主義」と政権野党の「マルクス主義」 ほか)
第3部 米中の覇権交代とグローバリゼーション(トランプ登場が意味する米中の覇権交代―「パックス・シニカ」による「よりましな世界」へ;イギリス国民はEU離脱投票でどの程度迷いなく投票したか?―年齢、階級、学歴属性から見た仮説的検証 ほか)
第4部 新古典派経済学を基礎とするマルクス経済学(新古典派経済学を基礎としたマルクス経済学―「マルクス派最適成長論」の挑戦;マルクス派最適成長論の諸次元)
著者等紹介
大西広[オオニシヒロシ]
慶應義塾大学経済学部教授。1985年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。経済学博士。立命館大学助教授、京都大学経済学部助教授、同教授を経て現職。京都大学名誉教授。World Association for Political Economy副会長、北東アジア学会前会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)