内容説明
設計者・施工者・外装業者必携。あなたは何もチェックせずに「OK」の2文字だけを探していませんか?屋根・外壁・笠木・手摺・屋上目隠し壁・外構設置物…など、多発する台風による飛散被害。風圧力の設定からビスの使い方まで、お客様を被害者・加害者にしないための知識を実務者視点でやさしく解説。
目次
第1章 なぜ耐風圧設計は必要かつ重要なのか
第2章 政令や告示に示される耐風圧設計の基本
第3章 例題でわかる!告示に示される耐風圧設計の要
第4章 告示に具体的な記載がない耐風圧設計の具体例
第5章 局地的な地形と地物の影響
第6章 外構の耐風圧検討
第7章 チェックの要 締結部材
著者等紹介
西博康[ニシヒロヤス]
1959年生まれ。1984年室蘭工業大学大学院工学研究科建築工学専攻修了後、清水建設株式会社に入社。以降、施工管理に従事。2025年西建築エンジニアリング相談所代表。株式会社成和技術顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
屋根、足場、庇、シャッター、防水、笠木、外壁、手すり、屋上設置物の飛散など、台風等による飛散被害が頻発するなか、すべての建物の設計・施工管理業務において耐風圧対策の重要性が高まっている。お客様を被害者・加害者にしないために、また生産者責任を追及されないために必要な知識を、実務者視点でやさしく解説。
【目次】
はじめに
本書の活用マップ
■第1章 なぜ耐風圧設計は必要かつ重要なのか
1.1 被害者が加害者になる現実
1.2 台風で被害を受けた人が、法的に加害者になるのか?
1.3 大きな被害の台風は、想定内の台風であった?
1.4 外装材・屋根ふき材などは、非構造部材はチェックの穴!?
1.5 建築基準法では屋根ふき材や外装材の風圧検討を義務付けている
■第2章 政令や告示に示される耐風圧設計の基本
2.1 風圧力を求める基本となる式
2.2 「構造骨組部材」と「外装材等」 風圧力の影響の違い
2.3 「構造骨組部材」と「外装材等」の計算式とその違い
2.4 平均風速・最大瞬間風速とガスト影響係数
2.5 基準風速V0と再現期間・・・国土交通省が決めた値
2.6 非超過確率と再現期間換算係数・・・「50年間吹かない」ではない!
2.7 地表面粗度区分・・・周辺の状況により計算方法は分類される
2.8 地表面粗度区分IIとは・・・IIを理解するのが早道!
2.9 速度圧qと平均速度圧q(qに上線)・・・平均速度圧を知れば答えは近い!
2.10 EとE r 風速の鉛直分布係数・・・高さで風速は異なる
2.11 風圧力計算用の高さHとは・・・高さの概念を知ろう!
2.12 平均速度圧q(qに上線)の計算方法・・・風圧力計算の出発点
2.13 ガスト影響係数G f と速度圧 qの計算方法
2.14 風力係数 Cf ・・・構造骨組部材に使う係数
2.15 ピーク風力係数Cf(Cに^)・・・外装材等に使う係数
2.16 風圧力・・・それは、q(qに上線)×Cf(Cに^)
2.17 外装材等の耐風圧検討手順
■第3章 例題でわかる!告示に示される耐風圧設計の要
3.1 金属折版屋根を例に基本を知ろう!
3.2 機械固定式塩ビシート屋上防水・・・安全率についての一つの考え方
3.3 サンドイッチパネル・・・負圧をビスに依存する外装材の例
3.4 サッシとガラス
3.5 シャッター・・・実は落とし穴だらけ、間柱の強度にも注意
3.6 瓦屋根(参考)
■第4章 告示に具体的な記載がない耐風圧設計の具体例
4.1 告示に具体的な記載がないものとは
4.2 屋上目隠し壁と屋広告板・・・部材の大きさでCf(Cに^)が異なる!?
4.3 屋上パラペット笠木・・・飛散しやすい部材の代表格
4.4 手摺(中高層建物)・・・コーナー部とルーフバルコニーは注意!
4.5 バルコニー隔て板(中高層建物)・・・外端の固定が重要
4.6 庇・・・頂部の剥離流と下部の吹き下ろしに注意!
4.7 フィン、竪樋、袖看板・・・外端部は剥離流の影響に注意!
4.8 軒天井・ピロティ―・・・検討しないと破損します
■第5章 局地的