民主至上主義

著者:フィンレイ,エミリー・B.【著】〈Finley,Emily B.〉/加藤 哲理【訳】
出版社:柏書房

商品説明

内容説明

気鋭の政治哲学者がオックスフォード大学出版局からおくる、警世の書!!「民主主義=反民主主義」この矛盾を直視しないかぎり、分断とポピュリズムの波は止まらない―



目次

第1章 ジャン=ジャック・ルソー
第2章 民主至上主義の定義に向けて
第3章 トマス・ジェファーソン
第4章 ウッドロー・ウィルソン
第5章 ジャック・マリタン
第6章 熟議的民主至上主義
第7章 新保守主義、あるいは戦時民主至上主義
第8章 結論



著者等紹介

フィンレイ,エミリー・B.[フィンレイ,エミリーB.] [Finley,Emily B.]
ペパーダイン大学講師。トリニティ大学で古典学の学士号を取得後、アメリカ・カトリック大学にて政治学博士号を取得。専門は政治思想史。プリンストン大学とスタンフォード大学に博士研究員として勤務しながら、“Wall Street Journal”をはじめとする雑誌に記事やエッセイを寄稿。また、政治・文学・文化についての学術誌“Humanitas”の共同編集者を務める

加藤哲理[カトウテツリ]
1981年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科教授。京都大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

★推薦コメント
「民主主義を脅かすのは、民主主義そのものかもしれない。理想主義的な秩序を夢みるあまり、人々の現実の政治参加をはばむ思想――〈民主至上主義〉を鋭く批判する問題作!!」
――宇野 重規(東京大学社会科学研究所教授/『民主主義とは何か』著者)

「エミリー・フィンレイは(中略)〈民主至上主義〉の核となる教義を巧みに浮き彫りにしている――すなわち民主主義のなかにある、〈人民〉を信じず、さらには軽蔑しさえする特殊な信念を」
――パトリック・デニーン(ノートルダム大学教授/『リベラリズムはなぜ失敗したのか』著者)

★内容紹介
民主主義をかたる全ての人へ。
そろそろ民主主義そのものを批判的に検討してみる必要があるのでは? 

東京都知事選やアメリカ大統領選など、ことあるごとに「民主主義の危機」が声高に叫ばれている昨今、巷には「民主主義を守れ!」と言わんばかりの言説が溢れかえっている。
しかし、なぜ民主主義は危機に瀕しているのだろうか? そもそも、それは本当に「危機」なのだろうか? そしてもし民主主義をめぐる思想・議論のなかに、民主主義を土台から掘り崩すような要素が胚胎しているとすれば……? 

「民主主義は反民主主義的であるのだろうか?」(本書序章より)
このスキャンダラスかつセンセーショナルな問いで幕を開ける本書は、まさにこうした問題意識から民主主義そのものを問い直す1冊である。

著者は、ジャン=ジャック・ルソーにはじまり、ジェファーソンやウィルソン、新保守主義者によってアメリカ政治の文脈で実践に移された民主主義の道程をたどり直し、民主主義論に不可避的に付随するエリート主義的な発想を剔抉する。
そうして明らかになるのは、「民主主義」「自由」「平等」を言祝ぎながらも、あらかじめ恣意的に決められたロマン主義的な理想へと人民を自ら教え導き、同時にその理想に追従しない人々を排除する民主主義論者たちのイデオロギー的本性――〈民主至上主義Democratism〉である!

なぜ今なおトランプが支持されるのか? 
なぜ政治的分断は深まるばかりなのか? 
なぜ政治に声が届いていないと感じるのか? 
それらすべての一因は、他ならぬ民主主義それ自体のなかにある!!

本書は、現代の民主主義社会に生きる読者一人ひとりに問いかけている。
「あなたは、あなたが思うほど民主的か?」




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