内容説明
歴史とは、勝者が紡ぐもの。では、何故『平家物語』は「敗者」の名が冠されているのか?現代では作者不明の『平家物語』は誰が書き、何を託されたのか―。平清盛最愛の子・知盛は交戦を続ける源氏を前に、木曽義仲を水島の戦いで破った。だが、敵には源頼朝、そしてまだ、戦の天才・義経がいる。知盛はこの苦境に、どう抗っていくのか。平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。時代を創った綺羅星の如き者たち、善きも悪きもそのままにそのすべて。
著者等紹介
今村翔吾[イマムラショウゴ]
1984年京都府生まれ。「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。デビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で第7回歴史時代作家クラブ・文庫書き下ろし新人賞を受賞。「羽州ぼろ鳶組」は続々重版中の大人気シリーズで漫画化・アニメ化も決まった。「童神」で第10回角川春樹小説賞を選考委員(北方謙三、今野敏、角川春樹)満場一致の大絶賛で受賞。「童神」は『童の神』と改題し、第160回直木三十五賞候補にもなった。『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞、及び第8回野村胡堂文学賞を受賞。「週刊朝日」歴史・時代小説ベスト10第一位に選ばれ、『じんかん』が第163回直木賞候補及び第11回山田風太郎賞受賞、「週刊朝日」歴史・時代小説ベスト3第一位に選ばれた。『塞王の楯」で第166回直木賞を受賞。「くらまし屋稼業」シリーズもまたたく間に人気シリーズとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
歴史とは、勝者が紡ぐもの。
では、何故『平家物語』は「敗者」の名が冠されているのか?
現代では作者不明の『平家物語』は誰が書き、何を託されたのか──。
平清盛最愛の子・知盛は交戦を続ける源氏を前に、木曽義仲を水島の戦いで破った。
だが、敵には源頼朝、そしてまだ、戦の天才・義経がいる。
知盛はこの苦境に、どう抗っていくのか。
平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。
時代を創った綺羅星の如き者たち、善きも悪きもそのままにそのすべて。
(全二巻)(解説・佐藤可士和)