内容説明
室町期を代表する年中行事書『公事根源』。著者一条兼良若年の著作。戦後、新たなエディションによる活字本は刊行されていない。本書は、古写本(宮内庁書陵部図書寮文庫蔵室町後期写本(五〇九・四四))を底本とした釈文、室町期の書写にかかると判断される古写本を中心とした八本との校異、『公事根源』の成立事情・諸本書誌を中心とする解題、かかる内容の新たな活字本の刊行を企図した。室町期の本文を目指しつつも、読みやすい活字本を提供せんとするものである。
目次
正月一日・四方拝
正月一日・供御薬
正月一日・供御節供
正月一日・朝賀
正月一日・小朝拝
正月一日・元日節会
正月一日・内侍所御供
立春日・供若水
上子日・供若菜
子日遊
上卯日・御杖
正月二日・二宮大饗
正月二日・朝覲行幸
正月二日・臨時客
正月三日・視告朔
正月四日・御国忌
正月上日・叙位
正月七日・白馬節会
正月八日・御斎会
正月八日・真言院御修法〔ほか〕
著者等紹介
武井和人[タケイカズト]
1954年東京都生。2020年埼玉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)