内容説明
妻子を捨て出家した父と父を探し求める子の受難の物語。仏の教えを音曲に合わせて人々に語り聞かせた芸能を説経(説経節)という。哀切さに満ちた調子で語られる刈萱道心と石童丸親子の物語は、読む者の涙を誘う。大活字本で学ぶ古典の名作。
目次
繁氏は遁世を決意する
御台は翻意を乞う
繁氏が屋形を出る
都をめざす
法然上人をたずねる
出家を頼みこむ
大誓文をたてる
高野山に移る
石童丸が生まれる
母とともに繁氏を探す〔ほか〕
著者等紹介
黒木祥子[クロキショウコ]
元神戸学院大学教授
小林賢章[コバヤシタカアキ]
同志社女子大学特任教授
芹澤剛[セリザワタケシ]
園田学園女子大学教授
福井淳子[フクイジュンコ]
武庫川女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)