内容説明
米ロ超大国間の半世紀にわたる緊張と対立の時代から冷戦終結後の分裂の時代へ、そして衝撃の9・11事件後のテロとの戦い。ウォルター・ラフィーバーの卓越した分析手腕と鋭い洞察力によるアメリカ外交史の名著『アメリカの時代』(1989年)に並ぶ待望の長篇翻訳版。
目次
歴史の重荷(一九四一年まで)
門戸開放と鉄のカーテン(一九四一年‐一九四五年)
英ソによる冷戦開始宣言(一九四六年)
二つ割りのクルミ(一九四七年‐一九四八年)
NSC68文書の「異質な世界」(一九四八年‐一九五〇年)
朝鮮戦争―アジアとヨーロッパへの影響(一九五〇年‐一九五一年)
新たな争点と新たな顔ぶれ(一九五一年‐一九五三年)
異質な冷戦(一九五三年‐一九五五年)
スエズ運河をめぐる東西関係(一九五四年‐一九五七年)
ニューフロンティアと伝統的なジレンマ(一九五七年‐一九六二年)
ヴェトナム戦争と新興諸国(一九六二年‐一九六六年)
新たな封じ込め政策―デタントの興亡(一九六六年‐一九七六年)
「冷たい戦争」から「伝統的な戦争」へ―レーガンとゴルバチョフ(一九七七年‐一九八九年)
新世界秩序か、分裂の時代か?(一九八九年‐一九九三年)
冷戦後の分裂した時代―クリントン、エリツィン、そしてもう一人のブッシュへ(一九九三年‐二〇〇一年九月一一日)
天変地異(二〇〇一年‐二〇〇六年)
著者等紹介
ラフィーバー,ウォルター[ラフィーバー,ウォルター][LaFeber,Walter]
米国インディアナ州生まれ。スタンフォード大学で修士号を取得し、ウィスコンシン大学で博士号を取得。コーネル大学歴史学部教授を永年務め、米国外交史学会会長など歴任。代表的な著作に『新しい帝国』『パナマ運河』『アメリカの時代』『衝突』など。その他多くの著書を出版し、グスターバス・マイアズ賞、米国歴史学会ベバリッジ賞、バンクロフト・ホーリー賞、また優れた教育実践者を表彰する賞なども含め、これらの著作・研究実績に対して数多くの賞が贈られている
平田雅己[ヒラタマサキ]
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了(国際学修士)。現在、名古屋市立大学人文社会学部准教授
伊藤裕子[イトウユウコ]
一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士、法学)。現在、亜細亜大学国際関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)